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 そこにあるもの
2014.07.08(Tue)
140708那覇の日


2014/07/08 18:15 Higashiosaka,Osaka

今通勤のときに読んでいる本は、先日も紹介した福原義春『美 「見えないものをみる」ということ』(PHP新書)。

その第一章「文明は文化を駆逐する」には、音楽について多く述べられている。その中に、文明科学研究所の大橋力氏の研究をふまえて、次のように言う。

「バリ島の奉納劇チャロナランでは、踊り手がトランス状態になることがある。大橋氏は、その原因が、人間の耳には聞こえない高周波にあるのではないかと考えた。なぜならCDで演奏を聴いているときはトランス状態にはならないからだ。トランス状態になるのはライブ演奏のときのみである。」(前掲書 p29)

「CDには、普通は二万ヘルツまでの音しか録音されない。しかしバリの金属打楽器ガムランのライブの音はというと、解析の結果、一〇万ヘルツ以上の音が含まれていることがわかった。そしてそのライブの音によって、人間の脳波、そして血中のホルモン量などが変化するということも明らかになった。」(前掲書 p29)

阪神大震災があった1995年の秋、横尾忠則さんの個展と細野晴臣さんのライブを組み合わせた「アートパワー展」が開かれました。横尾さんの作品が並んだ会場で、細野さん達ミュージシャンも、観客も車座になって演奏を聴くというイベントで、わたしはゲストで出演する高野寛さんの演奏を聴きに出掛けたのでした。

当時の細野さんは長髪で仙人のようないでたち。高野さん以外のゲストは民族楽器などを演奏する人たち。薄暗い会場で床に座って彼らの演奏を聴いているうちにうとうとしてしまいました。そのとき、細野さんが「眠くなるよね。眠ければ眠ってもいい。」と言っていたのが印象に残りました。音楽を聴いて眠ってもいいのか、と。

今年3月、東京芸術劇場であったMoving Dintanceのイベントでのこと。高野さんがしばらく曲を演奏したあとに「眠くなった人いない? 眠ってもいいですよ。音楽を聴いて眠るなんて贅沢なこと。爆音で音楽を聴くと眠くなるよね。スマパンの解散コンサートで眠くなって仕方がなかったんだよね。ま、復活したからいいか。」と話していました。

音楽を聴いて眠くなるのは、もしかしたら音の大小が問題ではなく、メロディやリズムなど自分が「聴いている」と思うものだけではなく、意識することはできないけれど「そこにある」音を、身体が確かに聴いているからなのだろう。

見えなくても、聞こえなくても、でも、そこにある。
そういうもので世界が満ちているというのは、なんだかほっとする。
// 23:59 // 空の写真 // Trackback(0) // Comment(0)
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